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今夜の一曲は
Air Supply 『渚の誓い(Making Love Out of N othing at All)』
オーストラリアのロックバンド、エア・サプライが83年に発表した曲です。初出は初のベストアルバムとなる『グレイテスト・ヒッツ』であり、シングルカットされ全米2位を記録しました。作詞作曲はアメリカのソングライター・プロデューサーのジム・スタインマンであり、『渚の誓い』を退けて全米1位となったボニー・タイラーの『愛のかげり』もまたジムが手掛けた作品でした。なおそのボニー・タイラーは後年に『渚の誓い』をカバーしています。
伸びやかなハイトーン・ボイスとドラマチックな曲展開はこの『渚の誓い』に限らず、エア・サプライの最も大きな特徴です。AORブームに沸いていた日本でも夏の海の代名詞として高い人気を得ており、邦題の”渚”の部分はまさにそのイメージから付けられたものとなっています。エア・サプライの表現力とジム・スタインマンの作るスケールの大きい曲は非常に相性がよく、ベストアルバムに収録された新曲という形ながら大ヒットを記録する事となりました。

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今夜の一曲は
Phil Collins『Sussudio』
イギリスのミュージシャン、フィル・コリンズが85年に発表した曲になります。ソロとして3枚目のアルバム『フィル・コリンズⅢ』に収録された曲であり、このアルバムからは2枚目のシングルとしても発表されました。軽快なダンスナンバーとして大衆に受け入れられ、見事に全米1位を記録、アルバムの方はアメリカだけで1200万枚、全世界で2000万枚を売り上げる音楽史に残る大ヒットとなりました。
80年代のフィル・コリンズは世界で一番忙しい男と言われるほどに精力的に活動を行っており、元々行っていたジェネシスでの活動に加え、ソロ活動やロバート・プラントのアルバムをプロデュースし、ツアーにも参加していました。また、幼少期に子役として活動をしていたためか80年代後半には映画で主演を果たすなど、まさに世界一忙しい男という異名に相応しい活動をしていました。
『フィル・コリンズⅢ』はそんなフィルの全盛期にリリースされた作品であり、『Sussudio』の他にも『One More Night』がシングルとして全米1位のヒットとなっています。また『Long Long Way to Go』ではスティングと共演、『Take Me Home』ではかつての同僚であるピーター・ガブリエルが参加しています。

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今夜の一曲は
Bob Dylan『Hurricane』
アメリカのSSW、ボブ・ディランが76年に発表した曲になります。収録されたアルバム『欲望』は全米で5週連続1位、全英でも3位を記録しました。数多くのヒット作を持つディランですが、ダブル・プラチナ・ディスクに認定されたのは本作と『ブロンド・オン・ブロンド』、『血の轍』の3作のみであり、ディランにとってもベスト・セラーの1作となったアルバムです。
『欲望』を制作する際のエピソードとしてはディランがニューヨークにいるミュージシャンに手当たり次第声を掛けたため、スタジオから人が溢れかえるほどになったそうです。中にはクラプトンを始めとする有名ミュージシャンもいましたが、そんな状況だったため参加を見合わせることとなりました。残ったメンバーはまだデビュー直後だったエミルー・ハリスと無名ミュージシャンだけでしたが、結果的には前述のように大ヒットを記録、エミルー・ハリスはブレイクすることとなり、他のミュージシャンもレコーディングの機会を与えられることとなり、全員にとっていい結果となりました。
『ハリケーン』ではコンガが導入されており、独特のサウンドが形作られています。作曲面ではジャック・レヴィとの共作となっており、冤罪で投獄されたボクサーのル―ビン・カーターの無実を訴える曲です。後にカーターの半生を元に制作された映画『ザ・ハリケーン』でも使用されています。

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Doobie Brothers『What a Fool Believers』
アメリカのロックバンド、ドゥービー・ブラザーズが78年に発表した曲になります。この曲で全米1位を記録、バンド最大のヒット曲となりました。収録されたアルバム『ミニット・バイ・ミニット』も同様に全米1位を獲得しており、タイトル曲となる『ミニット・バイ・ミニット』と共にグラミー賞にも輝き、バンドの人気と評価が最高潮へと達することとなりました。
ウエストコースト・ロックを代表するバンドですが、その音楽性はメンバーの入れ替えと共に変化しており、特に75年に加入した元スティーリー・ダンのメンバーだったマイケル・マクドナルドの影響は著しいものとなりました。都会的なAORサウンドへと移行したバンドサウンドは賛否両論がありましたが、結果的には前述のようにバンド史上最高のヒットをもたらし、また専門家からの高い評価を獲得することに成功しています。
『ホワット・ア・フール・ビリーヴス』はマイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスの共作曲で、同じ78年にケニー・ロギンスのアルバム『ナイトウォッチ』が初出となります。同年末にシングルとしてドゥービー・ブラザーズのバージョンが公開され、一躍バンドの代表曲の一つとなるほどのヒットとなりました。

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今夜の一曲は
Blackfoot『Highway Song』
アメリカのロックバンド、ブラックフットが79年に発表した曲になります。3枚目のアルバム『Strikes』よりシングルカットされ、全米26位を記録しバンドにとって初のヒットシングルとなりました。フロントマンのリッキー・メドロックはレイナード・スキナードのメンバーであり、バンドもまたサザン・ロックに属するバンドとして南部を中心に人気を博しました。また、メドロックを含む多くのメンバーがネイティヴ・アメリカンの血を継いでおり、ブラックフットというバンド名も北米大陸における3つのネイティヴアメリカンの民族の総称から取られています。
レイナード・スキナードに関連するバンドの為、サザン・ロックの範疇で語られることも多いですが、バンドサウンドそのものはアメリカン・ハード・ロックの王道でもあり、パワフルかつメロディアスな曲はサザン・ロックに馴染みがなくても充分に楽しめるものだと思います。その代表的な作品が『ハイウェイ・ソング』であり、彼らの魅力が詰まった名曲です。

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Jeff Beck Group『Definitely Maybe』
イギリスのロックバンド、ジェフ・ベック・グループが72年に発表した曲になります。収録されたアルバムはセルフタイトルとなった『ジェフ・ベック・グループ』であり、そのジャケットデザインから通称『オレンジ』と呼ばれ今なお親しまれているアルバムです。
ジェフ・ベックグループは69年に一度解散した後、70年後半に再結成しており、第一期からはバンドメンバーを一新されています。第二期からはコ―ジ―・パウエルが後にドラム・ヒーローとして名を上げており、第一期で在籍したロッド・スチュワートやロン・ウッドと並びジェフによって見出されたミュージシャンの一人となっています。
第二期の最初のアルバムとなった前作『ラフ・アンド・レディ』ではセルフ・プロデュースによるライヴ感溢れる荒々しいサウンドが特徴でしたが、本作においてはバンドサウンドとしての完成度を高めた作風へと変化しました。プロデュースを担当したのはブッカー・T&ザ・MG’sのギタリストのスティーヴ・クロッパーであり、ジェフが敬愛するギタリストの一人としてアルバムの完成度を高めることに貢献しています。
アルバム全体としては渋い作りになっていますが、『Definitely Maybe』のような後のジェフのソロ作品にみられるようなインストゥルメンタル曲が収録されており、ボーカルのように歌いあげるジェフのギターが楽しめる作品となっています。

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The Who『Who are You』
イギリスのロックバンド、ザ・フーが78年に発表した曲になります。前作より3年のブランクを経て発表された『フー・アー・ユー』に収録されており、アルバムの制作と並行して進められていた映画『キッズ・アー・オールライト』でも披露されました。
ドラマーのキース・ムーンはアルバムの制作後にオーバー・ドーズで急逝しており、本作が最後の参加したアルバムになっています。ロック史において偉大なドラマーとして語り継がれるキース・ムーンの死はバンドにとってあまりにも大きい痛手であり、バンドは82年まで活動した後、解散を宣言するに至ります。一方、『フー・アー・ユー』の制作時には既にキースの健康状態は悲惨なものであり、アルバム制作時でも最も大きな問題として制作の遅延へと繋がるものとなっていました。他にも多くのトラブルが発生したため、結局制作期間は9カ月と長期に渡っています。セールス面では全米2位を記録するなど成功を収めましたが、評論家からは辛口の批評を受ける事となっています。
サウンド面では当時の音楽の流行を受けてかシンセサイザーが目立つようになり、新しい試みとなっています。ただそれもキースの死によって頓挫しており、後任のケニー・ジョーンズを巡ってバンド内で対立が深まり、82年にバンドは解散となりました。なお、85年に行われたライヴ・エイドで復活を果たしており、以降は継続して活動を続けています。

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Roxy Music『Out of the Blue』
イギリスのロックバンド、ロキシー・ミュージックが74年に発表した曲になります。4枚目のアルバム『カントリー・ライフ』に収録された曲で先行シングルとしても発表されました。オリジナルバージョンではベースを担当したのはジョン・グスタフソンでしたが、初のライヴ盤となった『Viva!』ではジョン・ウェットンが担当しています。この辺りは2ndアルバム以降、ベース・プレイヤーを固定しなかったロキシー・ミュージックらしい特徴となっています。
ロキシー・ミュージックはイギリスに置いてグラム・ロックが全盛だった頃にデビュー、そのアーティスティックな音楽性からやはりグラム・ロックの一派として人気を獲得しました。初期は演奏技術より芸術性に重きを置いていましたが、キャリアを積んでいく過程で演奏技術という点においても高い水準を維持するようになっていきました。『カントリー・ライフ』発表の辺りでは前衛的なサウンドと技術面での両立がうまく取られており、2003年に発表された米ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500に選出されるなど、高い評価を得ています。
『アウト・オブ・ザ・ブルー』ではこの時期のロキシー・ミュージックらしい耽美かつ叙情的なサウンドが存分に楽しめる楽曲です。後半のエディ・ジョブソンのヴァイオリン・ソロはこの曲のハイライトに当たり、この曲を名曲にまで引き上げている大きな要因ではないかと思います。

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今夜の一曲は
The J.Giles Band『Onje Last Kiss』
アメリカのロックバンド、J・ガイルズ・バンドが78年に発表した曲になります。アトランティック・レコードからEMIへ移籍してから初のアルバム『サンクチュアリ(禁猟区)』に収録された曲であり、シングルとしても発表され全米35位とまずまずのヒットとなりました。
J・ガイルズ・バンドというバンド名からよくJ・ガイルズのワンマンバンドと誤解されがちですが、作曲面ではボーカルのピーター・ウルフとキーボードのセス・ジャストマンが主導権を握っており、後にバンドが一時活動を停止した大きな要因はピーター・ウルフの脱退でした。各メンバーのタイトな演奏はライヴ映えするものであり、初期にJ・ガイルズ・ブルース・バンドと名乗っていたように泥臭いサウンドが特徴的なバンドとして「アメリカのストーンズ」と評されていました。最も、ストーンズほどヒットすることはなく、転機が訪れたのがEMIへの移籍であり、ここから徐々にバンドサウンドは変化していくこととなります。『サンクチュアリ(禁猟区)』ではプロデューサーにボズ・スキャッグスの『シルク・ディグリース』のプロデュースを担当したジョー・ウィザートを起用。サウンドはポップ寄りのものとなりました。
サウンドの変化はさらに進む事となり、81年に発表の『堕ちた天使』はディスコ風のアプローチが大当たりして、6週連続となる全米1位を記録する大ヒットとなりました。

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今夜の一曲は
Eagles『The Sad Cafe』
アメリカのロックバンド、イーグルスが79年に発表した曲になります。収録されたアルバム『ロング・ラン』は76年発表のスタジオアルバム『ホテル・カリフォルニア』の次に制作された作品であり、また解散前に作られた最後のスタジオアルバムでもあります。1200万枚のセールスとなった『ホテル・カリフォルニア』の次作として制作は難航し、当初2枚組LPとしてリリース予定でしたが、予定より1年以上もリリースが遅れた上にLP1枚組での発表となりました。以前から燻り続けていたメンバー間の不和もあってか、作風は重苦しいものとなっており、80年に活動停止となるバンドの終焉を予期させるような作品となっています。
アルバムの最後を飾る『サッド・カフェ』は77年に亡くなったバンド・マネージャーに捧げた作品ですが、同時にバンド活動の終わりや70年代の終わりといったことも内包しているようにも感じられます。なお、ゲスト・ミュージシャンとしてデヴィッド・サンボーンが参加しています。

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